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正常分散の微小共振器におけるモード同期したダークパルス・カー・コム

Nature Photonics 9, 9 doi: 10.1038/nphoton.2015.137

コヒーレントに駆動された非線形微小共振器におけるカー周波数コムの生成は、さまざまな応用に有望なポータブルデバイス技術として、現在広範囲に研究されている。今回我々は、ダークパルス・コムが、モード相互作用支援励起によって正常分散の微小共振器中に形成され、正常分散領域でモード同期遷移が観測された実験結果を報告する。ダークパルスのモード相互作用支援励起は決定論的経路を通して生じているように思われ、異常分散領域のブライトパルスの状況とは著しく異なっている。この正常分散領域におけるモード同期能力によって、微小共振器構造の自由度が増し、物質の分散が支配的となる可能性が高い可視領域へカー・コム生成を拡張できる可能性がある。

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