Article

オクターブに及ぶ半導体レーザー

Nature Photonics 9, 1 doi: 10.1038/nphoton.2014.279

我々は、1オクターブを超える周波数をカバーして放射し、レーザー発振モード間で均一な出力分布を示す、連続波動作半導体注入レーザーを報告する。利得媒質はテラヘルツ領域で動作する量子カスケードヘテロ構造に基づいている。連続波のレーザー放射は1.64 THzから3.35 THzで起こり、光学出力はミリワット領域で、しきい値の上に80を超えるモードがある。狭い導波路では、ジッターで制限されて、フリーランニングビート信号の線幅は980 Hzに広がり、624 GHzと広いスペクトル帯域幅での周波数コム動作を示しているので、このようなデバイスは、半導体レーザーに基づくオクターブに及ぶテラヘルツ周波数コムの理想的な候補になる。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度