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高調波発生におけるスピン角運動量と調節可能な偏光

Nature Photonics 8, 7 doi: 10.1038/nphoton.2014.108

高調波発生におけるエネルギー保存、運動量保存、軌道角運動量保存の役割が、過去に研究された。今回我々は、等方性媒質と相互作用する二色楕円偏光ポンプビームの高調波を実験的に発生させることによって、高調波発生におけるスピン角運動量の役割を調べている。我々は、多数のポンプ光子から単一光子への変換におけるスピン保存を含むモデルによって、観測された多くの複雑な選択則を定性的に説明している。しかし、このモデルからの明確なずれも観測され、楕円偏光高エネルギー光子の放出がさらなる励起(放射的または電子的)を伴うことが示されている。また、我々の系では、プロセスの効率を損なうことなく、円偏光から楕円偏光を経て直線偏光まで高調波の偏光が完全に制御されるため、今回報告した結果は応用にも重要である。本研究は、分子や磁性物質の超高速円二色性など、高調波発生を利用した幅広い応用に道を開くものである。

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