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卓上型高光子束コヒーレント極端紫外光源

Nature Photonics 8, 10 doi: 10.1038/nphoton.2014.214

高調波発生(HHG)によって、卓上型装置で極端紫外放射が可能になる。これまで、コヒーレンスや(サブ)フェムト秒パルス持続時間などのHHGの非常に優れた特性が、多様な応用につながってきた。ところが一部の応用では、例えば、光電子分光における空間電荷効果を避けるために、高光子束とメガヘルツの繰り返し速度が必要である。今のところ、こうした要求にかなうのは、増強共振器を用いた場合のみである。今回我々は、強力なHHG光源を実現する新しい手法を確立している。我々は、メガヘルツファイバーレーザーの位相整合HHGを実現することによって、強い高調波の幅広いプラトー(25 eV~40 eV)を発生させた。各高調波の強度は1×1012 photons s−1以上であり、その波長範囲で1桁以上増加させたことになる。最も強い高調波(H25、30 eV)は、平均出力が143 μW(3×1013 photons s−1)である。今回の構想によって、光電子分光やコインシデンス分光、コヒーレント回折イメージング、(多次元)表面科学といった分野の応用が大幅に発展し促進されるであろう。

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