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周波数多重化in vivo多光子りん光寿命顕微鏡法

Nature Photonics 7, 1 doi: 10.1038/nphoton.2012.307

多光子顕微鏡法(MPM)は、散乱組織内部の深いところでオプティカルセクショニングを行うため、in vivoで幅広く使われている。りん光寿命イメージング顕微鏡法(PLIM)は、フェルスター共鳴エネルギー移動とりん光消光を通して生物学的に重要な化学的情報を得る強力な手法である。最近、りん光消光プローブの点測定PLIMを使って、高分解能MPMにより同定した小型げっ歯類の脳血管系の酸素分圧測定が行われた。しかし、最大蛍光発生率はりん光寿命に逆比例し、基本的にPLIMのピクセルレートを制限する。今回我々は、従来型の配置に比べてピクセルレートを100倍に増大させ、in vivoで生体深部の寿命像と強度像が同時に得られる平行励起/平行収集MPM-PLIMシステムを実験により実証する。りん光消光色素のフルフレーム、3次元、in vivoPLIMイメージングが初めて示された。これによって生物・医学イメージングを行う新しいプラットフォームが明確になった。

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