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サファイアでできた全ガラス光ファイバー

Nature Photonics 6, 9 doi: 10.1038/nphoton.2012.182

性能への要求は増すばかりであるため、多くの光ファイバー系が徐々により高い出力レベルで動作するようになっている。しかし、ブリルアン散乱によって、狭線幅システムでは連続した出力スケーリングが制限される。工業的に受け入れられている方法を使って製造され、ブリルアン特性が調整された光ファイバーは大きな実益をもたらすであろう。今回我々は、アルミナ濃度が最大で約55 mol%のサファイアで作った全ガラス光ファイバーを示す。この値は従来の方法で可能なものよりかなり大きく、一連の有用な特性を得ることが可能になる。特に、市販ファイバーのほぼ100分の1と低い値である3.1×10 -13 mW -1というブリルアン利得係数が、平均アルミナ濃度が54 mol%のファイバーで測定された。さらに、アルミナが約38 mol%のファイバーは非熱的であり、ブリユアン周波数が温度変化に敏感ではないことがわかった。このような光ファイバーは、機能強化された遠距離通信、センサー、高エネルギーレーザーシステムの実現に役立つ可能性がある。

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