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マイクロ共振器におけるカー周波数コムの普遍的な形成ダイナミクスと雑音

Nature Photonics 6, 7 doi: 10.1038/nphoton.2012.127

光周波数コムは光周波数の正確な測定を可能にし、ますます多くの応用で使われている。光マイクロ共振器のパラメトリック周波数変換に基づく新しい種類のカー周波数コムは、直接コム分光法、分光計の較正、任意の光波形生成、先進的な遠距離通信などの高い繰り返し率を必要とする応用において従来型のシステムを補完できる。しかし、実際のシステムに向けて行われている実験での厳しい制限が位相雑音であり、線幅の拡大、多数の繰り返し率のビート信号、時間コヒーレンスの損失の形で観測される。これらの現象はカーコム形成に関する最新の理論では説明されないが、これを理解することはカーコム技術が成熟するのに重要である。今回我々は、結晶性MgF2マイクロ共振器と平面Si3N4マイクロ共振器で観測した結果に基づいて、プラットフォームに依存しない普遍的なカーコム形成ダイナミクスを明らかにし、これまで理解されていなかった広範囲の現象の説明を可能にするとともに、低位相雑音性能が得られる、あるいはそれに向かう条件を識別している。

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