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コムを利用した高速波長可変性と高選択性を持つRFフォトニックフィルター

Nature Photonics 6, 3 doi: 10.1038/nphoton.2011.350

フォトニック技術は、高周波アナログ信号伝送、フェーズドアレーの制御、アナログデジタル変換、信号処理などのRF電気システムの改善に関して、かなりの注目を集めている。RF帯域幅の広い波長可変電気フィルターの実現を目的とするRFフォトニクスの可能性が盛んに論じられているが、高選択性のフィルター線形を持ち高速で再構成できるプログラマブルフィルターの実現は大きな難題に直面していた。周波数コムを利用してRFフォトニックフィルターを得る新しい方法によって、高阻止帯域減衰、高速波長可変性、帯域幅再構成を同時に実現する方法が得られる可能性がある。ある構成では、コム間の光学遅延を制御することによって、これまでにない速度(約40 ns)でRF通過帯域周波数を調整できることが実証されている。別の固定フィルター構成では、カスケード四波混合によって、コムスペクトルが広がると同時に滑らかになり、結果としてきわめて高いメインローブ対サイドローブ抑圧比(>60 dB)と阻止帯域減衰(>70 dB)を示すガウス型RFフィルター線形が得られている。

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