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溶液プロセスによる多層構造体を利用した安定な高効率量子ドット発光ダイオード

Nature Photonics 5, 9 doi: 10.1038/nphoton.2011.171

発光帯域幅が狭く溶液処理と色調整が可能な高輝度多層コロイド量子ドット系発光ダイオードについて報告する。この発光ダイオードは、有機ホール輸送層とZnOナノ粒子電子輸送層に挟まれた量子ドット発光層で構成されている。これらの層はすべて溶液プロセスを用いて堆積させている。この発光ダイオードの最高輝度と電力効率の値は、青色発光で4,200 cd m−2と0.17 lm W−1、緑色発光で68,000 cd m−2と8.2 lm W−1、赤橙色発光で31,000 cd m−2と3.8 lm W−1である。さらに、ZnOナノ粒子を組み入れることにより環境安定性が高くなる。また、封入されていない発光ダイオードの動作寿命は、低真空において初期輝度600 cd m−2で250 hを超える。

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