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半導体-原子ハイブリッド・インターフェース:量子ドットからの単一光子を減速する

Nature Photonics 5, 4 doi: 10.1038/nphoton.2011.16

半導体量子ドットと原子系のハイブリッド・インターフェースは、両構成要素の利点を組み合わせることができるため、基礎的・技術的関心を集める可能性がある。半導体量子ドットは、単一光子やもつれ光子の波長可変かつ決定論的な光子源である。原子蒸気はスローライト媒質や量子メモリーとして広く利用されている。両方の系を統合することによって、量子ドット発光の保存ができるようになる可能性があり、これができれば量子メモリーや量子リピーターの実現へ向けての重要な一歩となる。今回我々は、単一量子ドットから放出された単一光子を減速する半導体-原子ハイブリッド・インターフェースを提示する。我々は、ルビジウム蒸気における二重吸収共鳴を利用して、単一光子が時間幅の15倍の長さにわたって保存されるスローライト媒質を得ている。我々の結果は、非古典的な光保存を初めて実証したものであり、単一光子は必要に応じて半導体光子源から生成される。

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