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スペクトル限界を超える非常に鋭い非線形光熱・光音響共鳴およびホール

Nature Photonics 5, 2 doi: 10.1038/nphoton.2010.280

吸収飽和、ラムディップ、スペクトルホールバーニング現象を利用した高分解能非線形レーザー分光法は、基礎および応用フォトニクスに大いに貢献してきた。今回、ナノバブルが関与する非線形光熱・光音響現象を利用した分光法について報告する。この方法では、ナノ粒子の幅広いプラズモンスペクトルにおいて最高数ナノメートル幅の非常に鋭い共鳴とディップが示される。また、色素や細胞発色団の吸収スペクトルのナローイングと、スペクトルホールバーニング法の感度と分解能の向上も実証されている。この方法によって、スペクトル限界を超える分解能レベルでの非線形プラズモニクスの研究、弱い吸収スペクトルホールの特定、ナノ光熱療法のスペクトル的最適化、ナノプラズモニックセンサーにおける共鳴のわずかな赤方偏移と青方偏移の測定、光音響技術におけるネガティブコントラストの利用、マルチスペクトル・イメージング、マルチカラー・サイトメトリーが可能になり得る。

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