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オンチップ・マイクロ共振器周波数コムのスペクトル線ごとのパルス整形

Nature Photonics 5, 12 doi: 10.1038/nphoton.2011.255

最近、超高Q値モノリシック・マイクロ共振器における非線形光変調を利用したオンチップ・コム発生法が実証された。そこではカー非線形性を介する四波混合過程で2個のポンプ光子がサイドバンド光子に変換される。今回我々は、窒化ケイ素リング共振器で発生したそのようなコムについて、ラインごとのパルス整形を調べている。我々は、著しく異なる時間領域挙動を示す2つの異なるコム形成経路を観測している。単一自由スペクトル領域によって隔てられた、ポンプから広がる一連のサイドバンドとして形成されたコムは、ほぼバンド幅に制限されるパルスまで安定的に圧縮できる。これは、スペクトルの全域でコヒーレンスが高いことを示しており、スペクトル位相の高い受動安定性に関する新しいデータが得られる。これに対して、初期サイドバンドが複数の自由スペクトル領域で隔てられているが、次にこの間隔が埋まり単一自由スペクトル領域間隔のコムが生じる場合、時間領域データから、部分的にコヒーレントな挙動を示すことが明らかになっている。

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