Letter

ランダムレーザーのモード同期遷移

Nature Photonics 5, 10 doi: 10.1038/nphoton.2011.217

レーザーの自発的なモード同期、すなわち共振器において電磁モードが自ら始める同期発振の発見はフォトニクスの画期的な出来事であり、きわめて短いパルスを発する発振器の実現が可能となる。この過程は、標準的な規則正しいレーザーで、特定のデバイス(可飽和吸収体)が存在するときにのみ起こることがこれまで知られている。我々は、ナノメートル粒子の自己集合クラスタから作られたランダムレーザーのモード選択的ポンピングを行っている。我々は、このランダムレーザーが、弱く相互作用する電磁共鳴を示す配置から、集団的に発振し強く相互作用するモードの領域へと連続的に駆動されうることを示す。この現象は、新世代の小型全光制御光源の開発への道を開くものであり、無秩序な共振器における自発的なモード同期を示す最初の証拠として説明できるかもしれない。

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