ゼロ量子容量のガウス通信路による量子通信

古典的情報と同様に、誤り訂正符号によって、ノイズや損失の多い通信路を通して量子情報を高い信頼性で伝達できる。古典理論とは異なり、不完全な量子通信路は、強い種類の相乗効果を示す。つまり、それぞれがゼロ量子容量を持つ対になった離散的無記憶量子通信路が存在し、一緒に用いると正の量子容量が得られる。今回我々は、この「超活性化」現象が、減衰とガウスノイズのあるより現実的な設定の光学通信路でも起こることを示す。これは、実世界の通信システムにおけるその実験的実現と応用に向けて道を開くものである。