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電気的に調節可能な遠隔量子ドットの発光の二光子干渉

Nature Photonics 4, 9 doi: 10.1038/nphoton.2010.161

<p>自己集合量子ドットは、固体の量子効果を研究するための汎用的な系となる。量子ドットの帯電の制御、ラビ振動、コヒーレントスピン制御、電気的注入による非古典的光子放出を実証する多くのデバイスが開発されている。量子ドットは、「人工原子」とよばれることが多く、エネルギー準位が離散的なため、量子ビットを符号化するための実現可能な候補となっている。しかし、個々の原子と異なり、2つの量子ドットはそっくりではない。これは、同じ状態に初期化された量子ビットと、区別できない光子を介して行われる遠く離れた系の間の相互作用を必要とする量子情報応用には厄介な問題である。我々は、十分に遠く離れた独立した量子ドットが、大きな印加電場を用いて、同じエネルギーに調節できることを報告する。これによって、同時ゲーティングのもとで発光の二光子干渉が可能になり、離れた固体光源の間で量子情報を伝送する可能性が開かれる。</p>

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