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伝令付きもつれ光子源の実験的実証

Nature Photonics 4, 8 doi: 10.1038/nphoton.2010.123

<p>伝令付きもつれ状態発生は、多くの量子プロトコルに不可欠であるため、量子情報処理における長年の目標となっている。偏光もつれ光子対は、通常、自発的パラメトリック下方変換を通して生成されるが、その場合、光子放出は確率論的である。それらの応用では、事後選択や破壊的光子検出が行われることが多い。今回我々は、補助光子の条件付き検出によってイベント対応(event-ready)方式でもつれ光子を生成するもつれ光子源について報告する。この方式は、自発的パラメトリック下方変換の安定性とロバスト性による恩恵を受け、実験努力をあまり必要としない。また、フレキシブルであり、透過率の異なるビームスプリッターを用いることによって生成効率が著しく改善される。我々は、今回の光子源について、87%を超える忠実度と45%の状態生成効率を実現した。 これによって、本質的なフォトニクスベースの量子情報タスク、特に、計算オーバーヘッドを劇的に減らすことによる光量子コンピューティングの実現が可能になる見込みがでてくるかもしれない。</p>

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