Letter

ソリトン-シミラリトン・ファイバーレーザー

Nature Photonics 4, 5 doi: 10.1038/nphoton.2010.33

<p>新しいモード同期機構、すなわち、自己相似的に発展するパルス(シミラリトン)と全正常分散(散逸ソリトン)領域が最近発見されたことから、受動モード同期ファイバーレーザーが、現在急速に進展している。これらは、既知のソリトンや分散管理ソリトン(ストレッチパルス)領域と根本的に異なる。今回我々は、モード同期パルスが利得セグメントにおいてシミラリトンとして発展し、共振器の残りの部分で通常のソリトンに変わるファイバーレーザーについて報告する。我々の知る限り、これは、レーザー共振器内部での利得があるシミラリトン、すなわち増幅器シミラリトンの初の観測例である。2つの別個の非線形波の周期的組み合わせからなる、散逸非線形共振器における解の存在は、これまでに確認されておらず、ほかのさまざまな非線形系に応用できそうである。フィルター帯域幅が非常に大きい場合、我々のレーザーは、分散管理ソリトンレーザーの動作領域に近づき、異常分散セグメント長が非常に小さい場合、散逸ソリトンレーザーに近づく。</p>

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