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動的確率共鳴によるノイズ画像の非線形自己フィルタリング

Nature Photonics 4, 5 doi: 10.1038/nphoton.2010.31

<p>暗視装置や白とびした被写体から、妨害を受けた信号や意図的に暗号化された信号に至るまで、低レベル信号や隠れた信号を検出することは、イメージングの基本問題である。今回我々は、非線形結合によってノイズを犠牲にして信号を増大させる新しいタイプの確率共鳴を開発して利用し、自己収束媒質中を伝搬するノイズに隠れた画像を回復している。増大率は、信号-ノイズ相互作用を光ビーム-プラズマ不安定性として扱うことによって解析的に得られ、結合強度、ノイズ統計、信号のモーダルコンテンツの点で実験的に測定した共鳴と一致している。これは、コヒーレント光と空間的インコヒーレント光の非線形強度交換の初の観測例であり、動的に変化する信号の空間的コヒーレンス共鳴を初めて実証したものである。この結果は、シードされた不安定性を通して画像を再構成する一般的方法を示唆しており、非線形通信システムにおいて予測されているがまだ観測されていない情報限界を裏付けるものである。</p>

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