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最高2光子レベルの量子光学状態を作る

Nature Photonics 4, 4 doi: 10.1038/nphoton.2010.6

<p>量子情報技術の至高の目標は、特定のヒルベルト空間内に任意の量子状態を作り出せることである。光は、長距離にわたって量子情報を伝えることのできる唯一の物理系であるので、このことは、光では特に重要である。我々は、2光子レベルまでの任意の単一モード状態の伝搬光場を作る方式を提案し、実験的に検証した。目的の状態は、アイドラーチャネル上での条件付き測定によって、自発的パラメトリック・ダウンコンバージョンの信号チャネルに、遠隔的に作られている。この測定では、アイドラー場を2つの補助コヒーレント状態と干渉させ、続いて、同時に2つの単一光子検出器によって、作成されたことが示される。補助系の振幅と位相を変えることによって、0光子、1光子、2光子状態の任意の重ね合わせを作ることができる。</p>

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