Letter

サブショットノイズ量子イメージングの実験的実現

Nature Photonics 4, 4 doi: 10.1038/nphoton.2010.29

<p>量子状態の特性が、量子情報から量子計測までさまざまな新技術の開発につながってきた。量子イメージングは新しい研究分野で、光の量子状態の空間的特性を利用して古典的イメージングの限界を克服することを目標としている。特に、ツインビーム間の量子相関は、これらの研究の基本的リソースとなる。提案されている方式の中で最も興味深いものの1つは、パラメトリック下方変換光ビーム間の空間的量子相関をうまく利用して吸収の弱い物体のサブショットノイズ・イメージングを実現するものであり、理想的にはノイズのないイメージングにつながる。今回我々は、この方式の初の実験的実現について報告し、古典的なイメージング法より高い信号対雑音比を実現できる可能性を示す。本研究はこの量子技術の出発点であり、低光子束照明の要求があるときに(例えば生体試料とともに用いる場合に)応用されることを我々は期待している。</p>

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