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チップベースのシリコンフォトニック・スペクトル整形器による超広帯域幅RF任意波形発生

Nature Photonics 4, 2 doi: 10.1038/nphoton.2009.266

<p>超広帯域幅RFパルスには、データ転送速度の増大や無線通信におけるマルチパス耐性など、応用に大きな可能性がある。そのような超広帯域幅パルスを、チップベースのエレクトロニクスを利用して発生させることは、デジタル-アナログ変換技術に限界があり、タイミングジッターが大きいため、本質的に困難である。例えば、スペクトル整形と周波数-時間マッピングによる、フォトニクス的なRF波形発生手段は、エレクトロニクス的な発生における帯域幅の限界を克服できる。しかし、RF任意波形を発生させるこれまでのバルク光学系では、集積化というエレクトロニクスの利点が得られない。今回我々は、集積電子回路技術と互換性のあるシリコンフォトニクス・プラットフォームにおける、カスケード・マルチチャネル・マイクロリング共振器からなるチップスケールの完全にプログラム可能なスペクトル整形器について報告する。我々は、このようなスペクトル整形器を用いて、最高60 GHzの周波数で、時間に依存するプログラム可能な振幅、周波数、位相プロファイルをもつRFバースト波形の発生を実証する。我々の実証結果から、超広帯域幅RF任意波形をフォトニクスによってチップスケールで発生できる可能性が示唆される。</p>

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