Letter

金属-強磁性体ハイブリッド構造体における能動マグネトプラズモニクス

Nature Photonics 4, 2 doi: 10.1038/nphoton.2009.265

<p>表面プラズモンに媒介される光場の閉じ込めは、全光回路のオンチップでの小型化のために非常に有望である。受動ナノプラズモニクス・デバイスの実証が成功した後、プラズモンの伝搬を制御するために能動プラズモニクス・システムが設計された。この目標は、プラズモンを光学活性材料と結合させるか、超短レーザーパルスでの強い励起による金属の過渡的な光学非線形性を利用することによって達成された。今回我々は、能動光学部品を金属-強磁性体-金属構造体とする新しい概念について報告する。この概念は能動マグネトプラズモニック顕微干渉法に基づくもので、金-強磁性体-金という3層系における表面プラズモンの波数ベクトルが弱い外部磁場を用いて制御される。この新技術を適用することによって、ナノメートルの深さ分解能で、光周波数での金属内部の電磁場分布の測定が可能になる。変調深さが大きいことに加えて、フェムト秒光パルスによって全光磁化反転が生じる可能性があることから、超高速マグネトプラズモニック・スイッチングへの道が開かれる。 </p>

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