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マイクロメートルサイズの原子蒸気セルにおけるリュードベリ原子のコヒーレント励起

Nature Photonics 4, 2 doi: 10.1038/nphoton.2009.260

<p>メゾスコピックな原子集団のコヒーレント制御やリュードベリ原子ブロッケードは、集積化可能なゲートや単一光子源など、提案されている量子デバイスの基本である。これまで、実験的な進展は、極低温原子を用いた複雑な実験装置に限られていた。今回我々は、マイクロメートルサイズの熱的蒸気セルにおけるコヒーレント・リュードベリ原子分光で、約100 nsというコヒーレンス時間を達成できることを示す。我々は、主量子数が30~50の状態について調べている。我々の結果は、100~300 ℃の温度で、ブロッケード半径(約2 µm)程度の大きさのマイクロセルが、強く相互作用する低次元リュードベリガスの研究、量子ゲートの構築、単一光子光源の作製のためのロバストかつ有望な候補となることを実証している。</p>

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