Letter

次世代通信システム用の全光位相振幅再生器

Nature Photonics 4, 10 doi: 10.1038/nphoton.2010.203

<p>光ファイバー通信システムは、従来、光振幅のバイナリー(オン・オフ)符号化を利用してデータを伝送している。しかし、次世代システムでは、光キャリアの振幅と位相の両方を利用して、スペクトル効率の向上、ひいては総データ容量の増大が実現されるであろう。この方法は非常に複雑な送信機と受信機を必要とするが、容量の増加と、光場の振幅と位相を十分知ることから得られるさらに多くの実用的な利点が、ハードウエアが複雑になるという欠点を大きく上回り、光ネットワーク設計を大幅に単純化できる。しかし、複雑な光場の利用によって、非線形位相雑音という新たな制約が支配的となる。したがって、この雑音を除去するデバイスの開発は、技術的に非常に重要である。今回我々は、バイナリー位相符号化された光通信信号から位相雑音と振幅雑音を除去できる、初の実用的な(「ブラックボックス」)全光再生器の開発について報告する。</p>

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