Article

相互作用する光子を用いたハンブリー・ブラウン-トゥイス干渉法

Nature Photonics 4, 10 doi: 10.1038/nphoton.2010.195

<p>50年前、ハンブリー・ブラウンとトゥイスは、異なる場所にある2つの検出器によって測定される強度ゆらぎを相関させることによって星の視野角を測定できることを実証した。その後、非局所的相関の測定が多くの物理分野で普及し、光子以外に、電子、物質波、亜原子粒子にも適用された。ハンブリー・ブラウン-トゥイス(HBT)干渉法における重要な仮定は、粒子が粒子源から検出器に至る途中で相互作用しないことである。しかし、この仮定は、常に妥当とは限らない。今回我々は、光子間の相互作用を誘発する非線形媒質での光場の伝搬を検討することによって、相互作用がHBT干渉法に及ぼす影響を調べる。我々は、相互作用がマルチパス干渉に影響を及ぼすため、光子源に関する情報を得にくくなることを示す。それでもなお、相互作用が存在しても、強度ゆらぎを適切に分析することによって光子源サイズを回復しうることがわかった。</p>

目次へ戻る

プライバシーマーク制度