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導波光間の調節可能な二極性光学的相互作用

Nature Photonics 3, 8 doi: 10.1038/nphoton.2009.116

<p>ナノスケール・オプトメカニクスにおける最新の進歩によって、独立型導波路や共振器で光を導くことが可能になった。近接配置されたデバイスでは、導かれた光波の結合によって、「光結合力」として知られる光学力が生じる。実際、基板結合デバイスにおいて引力の光学力が観測された。最近の理論予測によると、光学力は、面内で結合した光波の相対位相に依存して二極性挙動を示すはずである。これまで、そのような面内の光学力は測定されたことがなかった。今回我々は、平面結合したナノフォトニック導波路間の二極性光学力を実験的に実証した。引力と斥力の光学力の両方が得られている。また、相互作用する光波の相対位相を調節することによって、力の符号を可逆的に切り替えることができる。極性を制御できるこの力は、新種の平面光学力デバイスやCMOS互換プラットフォーム上の回路の動作原理として利用できる可能性がある。</p>

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