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時間領域テレスコープを利用した超高速波形圧縮

Nature Photonics 3, 10 doi: 10.1038/nphoton.2009.169

<p>フォトニックシステムによって、ペタヘルツに近づきうる極めて広い帯域幅を利用できるようになる。残念なことに、標準的な電気光学技術ではこの帯域幅を完全には利用できず、高性能化(>100 GHz)には非線形光学素子を用いた全光処理が必要である。フォトニック集積回路が最近さまざまな超高帯域幅機器に応用されていることからわかるように、ロバストな高効率小型システムにおいてこのような素子を実現する方法は、フォトニック集積回路に現れつつある。これらのデバイスは、速度の速い光の領域と速度の遅いエレクトロニクスを結びつけることによって、極めて複雑な信号の特性評価を可能にする。今回我々は、特性評価を超えてこれらのデバイスの用途を拡張し、迅速に更新できる複雑な超高速光波形を生成する機器を実証した。我々は、10 GHzの電気光学変調器で発生させた低帯域幅のレプリカを圧縮することによって、1.5 psの最小フィーチャーをもつ波形を生成している。実際に、我々のデバイスは、比較的速度の遅いデバイスを用いて270 GHzの超高速直接変調を可能にしており、新種の超高速波形発生器となっている。</p>

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