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テレスコーピック・ピクセル(telescopic pixel)設計に基づく高効率ディスプレイ

Nature Photonics 2, 8 doi: 10.1038/nphoton.2008.133

<p>一般的にバックライト光の5~10%しか透過しない液晶ディスプレイの代替として、数種の透過型ディスプレイ技術が考案されている。そのほとんどが、不透明基板中の透明窓を通して光を遮断したり透過したりするマイクロエレクトロメカニカル・シャッターを利用したものであるが、バックライト光の全透過効率は依然として10%未満である。今回我々は、テレスコーピック・ピクセル(telescopic pixel)設計を利用し、バックライト光の36%を透過できる新しいピクセルベースの技術を提案する。各ピクセルは、2つのマイクロミラーから構成されており、一方のミラーは固定されているが、もう一方は静電気力を加えることにより変形できる。この可変形ミラーは、印加電圧に応じて、光を遮断したり、固定ミラーに光を集束してピクセルを通過させたりする。このディスプレイ技術によって高速応答時間(1.5 ms未満)と高画像解像度が得られ、比較的安価な材料を用いて製造でき、液晶ディスプレイ製造プロセスと互換性がある。</p>

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