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サブミリヘルツの線幅と10 Wを超える平均出力をもつ光周波数コム

Nature Photonics 2, 6 doi: 10.1038/nphoton.2008.79

極端非線形光学、アト秒パルスや極端紫外コムの発生実験において、高い平均出力とピーク出力がますます求められるようになっているが、ファイバー系モード同期レーザーに強力な解決策を見いだすことができる。過去に、受動増強共振器を用いて、ファイバーレーザーで、マルチキロワットの平均出力と数百メガワットのピーク出力をもつ高繰り返し率フェムト秒パルス列を発生させた例がある。可視光より短い波長領域における新しい高分解能分光や高精度測定を目指すための大きな課題は、これらの高出力システムによって可能になった極端非線形光学を通して、最新の光位相コヒーレンスを極端紫外域に移すことである。今回我々は、高出力ファイバーレーザーで発生させた光周波数コムが、精度と平均出力のいずれの点でもこれまでにない性能レベルに達していることを示す。我々は、従来のTi:サファイア周波数コムと平均出力10 Wの新規ファイバーコムの間で<1 mHzという記録的に狭い相対線幅を実現している。同時に、精密コム技術を10 kWを超えるまで出力スケーリングするのに必要なすべての要素を実証している。

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