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ナノ構造をもつ金属表面における全方向性吸収

Nature Photonics 2, 5 doi: 10.1038/nphoton.2008.76

<p>現在利用可能な光吸収体の性能は、最適な黒体には程遠い。光インターコネクト間のクロストーク防止や熱的発光源として、光吸収体が重要な役割を果たしうるマイクロスケールにおいて、より高い効率の吸収体が特に強く必要とされている。このような状況のもと、周期的な格子構造を用いて、方向依存性はあるがほぼ完全な吸収を実現するいくつかの取り組みがなされてきた。しかし、あらゆる入射方向の光を完全に吸収する能力については、課題として残っている。今回我々は、局在光励起を維持するナノ構造金属表面において完全な全方向性光吸収が実現できることを示す。この効果は、全入射角範囲にわたって実現され、ナノ構造体の寸法を変えることによって可視・近赤外領域全体にわたって調整できる。電子-正孔対が吸収光によって生成される高効率太陽電池を考案する際、全方向性吸収を示す表面が重要な役割を果たすと我々は考える。</p>

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