Letter

ナノ回路負荷で光ナノアンテナの散乱応答を調整する

Nature Photonics 2, 5 doi: 10.1038/nphoton.2008.53

<p>細長いプラズモンナノ粒子からなる光ナノダイポールの特性は、最近の研究において、様々なグループによって理論的・実験的に評価されてきた。しかし、RFダイポールと比較して、これらのナノアンテナの系統的な設計方法、特に、適切な「ローディング」技術で放射・散乱特性を最適化したり周波数応答を調整したりすることの可能性については、これまでそれほど注目されてこなかった。ナノ粒子と光の相互作用を集中ナノ回路素子と解釈することにより、我々は、プラズモンナノアンテナの設計にアンテナローディングの概念を完全に導入する方法を示す。特に、ナノ回路理論の枠内で設計されナノ負荷として使用されるナノ回路素子(一般的にはより複雑なナノフィルター)で、これらのナノアンテナからの散乱の周波数応答を意のままに調整する方法について示す。また、これらのナノ負荷の直列結合や並列結合も、設計に自由度をさらに加えるために検討されている。</p>

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