Letter

周波数アジャイル型テラヘルツメタマテリアルの実験的実証

Nature Photonics 2, 5 doi: 10.1038/nphoton.2008.52

<p>メタマテリアルは、数多くの新しい効果を示し、電磁スペクトルの大部分で機能する。これらの効果を利用したメタマテリアルデバイスとして、屈折率分布型レンズ、テラヘルツ放射変調器、小型導波路などがある。しかし、メタマテリアルの共振特性ゆえに、メタマテリアル複合体を構成する素子の形状や寸法によって中心周波数が固定された周波数分散性狭帯域幅動作となる。周波数アジャイル型メタマテリアルが開発されれば、デバイスが動作するスペクトル域が広がり、さらに動的に調整可能なノッチフィルターなどの新デバイスの製造が可能になるであろう。今回我々は、金属スプリットリング共振器の重要な領域に半導体を組み込むことによって、遠赤外域で機能する周波数アジャイル型メタマテリアルを実証した。この第1世代デバイスの場合、外部光制御によって、メタマテリアルの共振周波数が約20%調整される。我々の手法は、現在の半導体技術と統合でき、他の電磁スペクトル域でも実現できる。</p>

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