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スペクトル画像化と偏光画像化を行うプラズモン光子ソーター

Nature Photonics 2, 3 doi: 10.1038/nphoton.2008.1

<p>カラーカメラは人間の目を模倣し、入射光に含まれる情報のほんの一部分しか記録していない。最新の画像センシング技術は、光をスペクトル分解したり、入射光の偏光情報を記録したりして、はるかに大量の情報を抽出でき、生物学の研究からリモートセンシングにまで及ぶ用途に用いられている。スペクトル画像化法は一般にはフィルターを用いるか、干渉計を走査法やサブサンプリングと組み合わせて使い、スペクトル画像「立方体」(第3の次元が波長になる)を記録する。そのため、入射光を効率良く使えず、長い記録時間が必要になる。本論文では、表面プラズモンによって、1回の露光でスペクトル画像立方体の直接記録が可能になることを示す。金属表面にナノメートルスケールのテクスチャを付けて、入射する光を表面プラズモンに変換する。すると光を波長と偏光に応じて分離できる。その後、再結合した光はサブ波長の開口を通り、個々の光検出器素子を照射する。この光子ソーティング機能は、極めてコンパクトなデバイス構成でスペクトル画像化と偏光画像化を行う新しい方法になる。</p>

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