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イオン液体電解質を使用した両面受光型色素増感太陽電池

Nature Photonics 2, 11 doi: 10.1038/nphoton.2008.224

<p>太陽エネルギーは、クリーンで無尽蔵であり容易に得られるため、世界的なエネルギー関連問題の解決に有望である。しかし、従来型シリコン系太陽電池の展開は、依然としてコストによって制限されている。したがって、より費用効率の高い代替方法が求められている。今回我々は、表面や裏面への入射光に対して高い光エネルギー変換効率(約6%)を示す両面受光型色素増感太陽電池構造について報告する。この太陽電池は、非常に安定なルテニウム色素(Z907Na)、イオン液体電解質、多孔質<f><roman>TiO</roman><inf>2</inf></f>層の組み合わせからなる。不要な逆電流の発生を防ぐため電極間に<f><roman>SiO</roman><inf>2</inf></f>層を導入し、<f><roman>TiO</roman><inf>2</inf></f>層の厚さを最適化したことが、性能向上の原因である。</p>

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