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量子ドット発光と3次元フォトニック結晶ナノ共振器との結合

Nature Photonics 2, 11 doi: 10.1038/nphoton.2008.202

<p>我々は、3次元フォトニック結晶ナノ共振器と量子ドットを組み合わせて、完全に閉じ込められた電子と光子の結合を初めて実証したことについて報告する。この3次元フォトニック結晶は、精巧なマイクロマニピュレーション技術を用いて、平板状の部品を積み重ねることにより作られた。埋め込まれた量子ドットを含む点欠陥が活性サイトとしてフォトニック結晶に導入された。作られたフォトニック結晶の発光スペクトルを測定することにより、量子ドットから放出される光と3次元フォトニック結晶の欠陥モードを結合するプロセスが、初めて実証された。鋭い発光ピークの特徴が数値シミュレーションとよく一致しており、偏光測定によりこれらが共振モードであることが確認された。3次元フォトニック結晶としては最高の<I>Q</I>値(2,300)が実現された。</p>

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