Letter

有機プラズモン放出ダイオード

Nature Photonics 2, 11 doi: 10.1038/nphoton.2008.200

<p>表面プラズモンは、金属と誘電体の界面における縦方向の電子振動と光場のハイブリッドモードである。ナノ加工、イメージング、数値法の進歩に牽引されて、導波路、ブラッグミラー、ビームスプリッター、光変調器、表面プラズモン検出器といったさまざまなプラズモニック素子が、最近報告されるようになってきている。プラズモニクスにダイナミックな機能を導入するために、急成長中の分野である有機オプトエレクトロニクスが非常に期待されている。これは、作製が容易で集積化の見込みがあるためである。今回我々は、有機発光ダイオードを利用した電気的にスイッチング可能な表面プラズモン源を発表する。この表面プラズモン源は、自由に伝搬する表面プラズモンビームを発生させるものであり、有機集積フォトニック回路やセンシング用途に役立つ可能性がある。さらに、有機材料における表面プラズモンとエキシトンの制御された結合が実証され、改良型有機発光ダイオードや有機光起電力デバイスの作製にも役立つ可能性がある。</p>

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