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3次元メカニカルイメージングのための共焦点ブリルアン顕微鏡法

Nature Photonics 2, 1 doi: 10.1038/nphoton.2007.250

<p>1922年にブリルアンによって初めて報告された音響的に誘起された非弾性光散乱は、材料の粘弾性特性の非接触直接読み出しを可能にするものであり、材料の特性評価、構造モニタリングおよび環境センシングのために広く研究されてきた。ブリルアンの手法をポイントサンプリングの分光法からイメージングモダリティへと拡張することにより、メカニカルイメージングの新しい可能性が開かれる可能性があるが、スペクトルを迅速に取得する必要があるため困難であった。今回我々は、検出効率を従来の方法のほぼ100倍にする完全並列型分光器(VIPA: Virtually Imaged Phased Array)を利用した共焦点ブリルアン顕微鏡を示す。我々はこのシステムを用いて、コントラストメカニズムとして弾性特性を利用した断面ブリルアンイメージングを初めて示し、ポリマー架橋中の弾性率の高速動的変化をモニタリングした。さらに、我々は、マウスの眼の水晶体を初めて<I>in situ</I>で生体力学的に測定したことを報告する。これらの結果は、ブルリアン顕微鏡法には生物医学や生体材料科学分野での数多くの用途があることを示唆している。</p>

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