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室温でのRashba–Dresselhaus領域におけるポラリトンスピンホール効果

Nature Photonics 18, 4 doi: 10.1038/s41566-023-01375-x

励起子ポラリトンは、スピン自由度を持ち超高速ダイナミクスを示す光と物質の準粒子で、スピンベースの応用に有望なプラットフォームである。しかし、室温における巨視的距離にわたる高純度ポラリトンスピンの生成と操作が、現在の課題となっている。今回我々は、液晶分子を含むペロブスカイト・マイクロ共振器において人工的なスピン軌道結合を生成することによって、0.88という高いカイラリティーのスピン偏極ポラリトンが45 μmにわたって伝搬する際に永続的に分離される、室温でのRashba–Dresselhaus領域におけるポラリトンスピンホール効果を実証する。さらに我々は、そのスピン輸送挙動を外部電圧によって効果的に操作できることを示す。今回の研究は、より純度の高いポラリトンスピン流を生成するための重要な一歩であり、スピンレーザー、スピンフィルター、スピン論理ゲートなどの、ポラリトンを用いたスピン-オプトエレクトロニクス応用への道を開く。

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