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高次変調フォーマットを用いた、クローンコムによって可能になった高容量デジタル-アナログフロントホール

Nature Photonics 17, 11 doi: 10.1038/s41566-023-01273-2

モバイル端末によるインターネットへのアクセスは、光ファイバーバックボーンからワイヤレスネットワークへの情報伝送に頼っている。フロントホールは、ファイバー-ワイヤレスコンバージェンスの最後の区間として、容量と忠実度の観点から総合伝送性能を決定付ける。ワイヤレストラフィックの大幅な増大に対処するために、帯域幅と信号対雑音比(SNR)の両方の数桁増加が、緊急に求められている。今回我々は、こうしたニーズを満たすクローン光周波数コムを用いた自己ホモダイン型デジタル-アナログRoF(radio-over-fibre)フロントホールを実証する。今回の方法は、かつてない14.1 Tb s−1というCPRI(共通公衆無線インターフェース)と同等のデータ転送速度と1024 QAM(直交振幅変調)フォーマットを同時にサポートする。周波数・位相同期特性を有するクローンコム構成は、高性能コヒーレントデジタル-アナログRoFシステムを可能にするカギである。今回のクローンコムの方法は、コヒーレント検出のため単一チャネルについて4倍の容量を利用するのに加えて、同時に複数のパラレルチャネルも提供でき、総データスループットを向上させることができる。さらに我々は、今回の手法の可能性を実証し、6万5536 QAM信号を伝送する能力と32.8 Tb s−1のデータ転送速度を示す。今回のアーキテクチャーは、ファイバーベースや自由空間の光フロントホールに有望であり、Coherent-Lite方式の全帯域アクセスネットワークを手の届くものにする。

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