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協同的散乱におけるサブ放射方向メモリー

Nature Photonics 16, 2 doi: 10.1038/s41566-021-00926-4

電磁場とランダム構造物質の相互作用は、多くの自然現象の中核である。定常状態では、その微視的記述には、入射放射と物質系の存在に起因する電磁場の重ね合わせが含まれる。相反性のために、この二次放射は著しくコヒーレントな特徴を示し、後方強度の増強につながる。結果が放射の時間的特性と空間的特性の両方に依存するので、入射場が突然遮断されるとこの記述は複雑になる。今回我々は、空間的に限られた媒体内において入射放射が存在しなくなった後、入射場の方向メモリーが長く持続することを実証している。今回の結果は、コヒーレントな後方放射が、主に媒体界面の近傍に位置する電磁場のサブ放射擬似モードの結果として現れることを明らかにしている。このパラダイムは、一般的であり、強散乱物質と光の相互作用の豊かな現象論を補完する。この相反性を維持する長寿命放射の時間的特性と空間的特性は照射の種類に依存し、メモリー用途への新たな機会を開く。

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