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量子中継セグメントのエンタングルメント接続のメモリー増強スケーリングの実験的実証

Nature Photonics 15, 5 doi: 10.1038/s41566-021-00764-4

量子中継プロトコルは、長距離量子通信や大規模量子ネットワークの実現に有望な方法である。量子中継プロトコルの鍵になるアイデアは、長寿命の量子メモリーを使って、さまざまな中継セグメント間の効率的なエンタングルメント接続を多項式スケーリングで達成することである。今回我々は、貯蔵時間が数十ミリ秒の2つの原子量子メモリーを使ったオンデマンドのエンタングルメントスワッピングによって、2つの量子中継セグメントの効率の良い接続を実現する実験を報告する。メモリー増強によって、スケーリングの加速がもつれ接続の成功率で示される。効率のよいメモリー増強スケーリングでの、2つの量子中継セグメントのエンタングルメント接続の実験的実現は、量子中継プロトコルの重要な利点を実証し、将来の大規模量子ネットワーク開発の基礎になる。

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