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大面積フレキシブル直接変換型X線検出器アレイ向けのペロブスカイト充填膜

Nature Photonics 14, 10 doi: 10.1038/s41566-020-0678-x

金属ハライドペロブスカイトは、柔軟性があるため、フレキシブルX線検出器としてとして応用できる可能性がある。今回我々は、高感度・大面積フレキシブルX線検出器向けのペロブスカイト充填膜(PFM)構造について報告する。我々は、多孔質ポリマー膜に飽和ペロブスカイト溶液を含浸させた後、高温で積層させることによって、最大面積400 cm2のPFMを形成した。膜中のペロブスカイト結晶の接続性と結晶性が良いため、大きな移動度・寿命積が可能になった。電場0.05 V μm−1の下でのX線検出器の感度は8696 ± 228 μC Gyair−1 cm−2に達しており、6か月以上の保管後および188万回の胸部X線スキャンに相当する376.8 Gyairの線量の曝露後も、劣化が見られなかった。今回のフレキシブルPFMは、半径2 mmまで曲げても性能が損なわれない。独立型の検出器アレイを湾曲させて金属パイプ内に設置し、材料欠陥の検出を行ったところ、フラットパネル検出器よりも優れた画質が得られた。

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