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光コヒーレンス屈折トモグラフィー

Nature Photonics 13, 11 doi: 10.1038/s41566-019-0508-1

光コヒーレンストモグラフィー(OCT)は、広く臨床応用されているマイクロメートルスケールの断層画像化技術である。典型的なOCTシステムは、バルク組織を画像化するために、横方向分解能を犠牲にして深い焦点深度を実現しているので、横方向分解能よりも軸方向分解能の方が高くなる傾向にある。そうした分解能の異方性によって、微細構造的特徴が不明瞭になる可能性がある。さらに、従来のOCTでは、屈折によって画像のゆがみが生じるという欠点がある。今回我々は、光コヒーレンス屈折トモグラフィー(OCRT)を導入して、優れた軸方向分解能を横方向分解能に拡張し、さまざまな角度で取得した複数の従来画像からゆがみのない再構成断層画像を合成した。屈折によって生じるゆがみを補正してOCT画像を記録する際、OCRTは空間分解屈折率イメージングも実現する。我々は、3倍以上の横方向分解能の向上とともに、組織学的像と矛盾しない組織微細構造の画像化においてスペックル低減を実証した。光学設計をさらに最適化して臨床機器に角度ダイバーシティーを組み込むことで、従来のOCTを上回る機能が得られるため、OCRTは広く応用される可能性がある。

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