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微小共振器天文コムを使った系外惑星の探索

Nature Photonics 13, 1 doi: 10.1038/s41566-018-0312-3

軌道を回る惑星は、主星の視線速度に小さな変化を生じさせるので、惑星を検出する強力な方法になる。重要なことは、この視線速度法によって、相補的な方法であるトランジット法では得られない系外惑星の質量に関する情報が得られることである。しかし、生命生存可能領域(ハビタブル・ゾーン)にある地球に似た惑星の視線速度の検出には、非常に高い分光精度が必要で、レーザー周波数コムを使わなければ不可能である。従来のレーザー周波数コムを天体分光器と適合させるには、複雑なフィルタリング段階が必要であるが、新しいチップベースの微小共振器デバイスであるカーソリトンマイクロコムは、天体分光器の分解能に理想的に適合するので、こうしたフィルタリング段階をなくすことができる。今回我々は、天体分光器の校正向けの、原子/分子スペクトル線参照ソリトンマイクロコムを実証している。このデバイスによって、数立方センチメートルの体積しかないレーザー周波数コムシステムが最終的に実現され、こうした技術を実行できる環境が、研究室を超えて、遠隔環境や移動環境に広がる可能性がある。

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