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石英での高調波生成による極端紫外光パルスの究極の波形再現性

Nature Photonics 12, 5 doi: 10.1038/s41566-018-0123-6

サブサイクルの精度で再現可能な光波形は、超高速分光、物質の量子制御、光による信号処理にレーザーを応用する基礎になっている。気体媒質での高調波生成による光パルスの非線形アップコンバージョンは、こうした能力を極端紫外域へ拡大する。しかし、気体中で生成された極端紫外光パルスの波形再現性は、本来的に駆動場の強度と位相の変動に敏感である。今回我々は、光電子干渉法を使って、石英ナノフィルムで生成された極端紫外光パルスの場波形に対する、強い単一サイクル光パルスの強度とキャリア・エンベロープ位相の影響を調べ、その結果を気体アルゴンで得られた結果と比べた。石英で生成された極端紫外光波形は、駆動場の強度と位相にほとんど影響されないことが分かり、基礎にある放出機構の性質が非再衝突的であることが示唆された。今回の成果は、フォトニクスでの波形に敏感な応用や、光学の基礎過程の精密測定に役立つと思われる。

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