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多面位相回復と超解像光学ゆらぎイメージングを組み合わせた4D細胞顕微鏡

Nature Photonics 12, 3 doi: 10.1038/s41566-018-0109-4

超解像蛍光顕微鏡によって、細胞構造や細胞下構造にこれまでにない知見が得られる。しかし、遠視野超解像イメージング手法の大半は、超空間解像と時間超解像をトレードしているので、「回折限界を超える」には犠牲が伴う。今回我々は、高速イメージングと超空間解像が得られる、新しい無標識白色光定量位相イメージングと蛍光の組み合わせを提案する。非反復位相回復は、各z位置での単一画像の取得に依存しているため、古典的な顕微鏡を用いた直接的な3D位相画像化が可能になる。我々は、特製のプリズムを使用して8つの面を同時に取得する多面イメージングを実現した。これによって、生細胞を最速200 Hzで3D画像化するだけでなく、蛍光超解像光ゆらぎイメージングを同じ光学機器内に組み込むことができた。この4D顕微鏡プラットフォームは、位相イメージングの感度や高い時間分解能と、蛍光顕微鏡法の特殊性や高い空間分解能を統合するものである。

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