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強誘電体における巨視的分極の可逆的な光学制御

Nature Photonics 12, 1 doi: 10.1038/s41566-017-0068-1

フェロイック特性の光学制御は、新しい技術パラダイムの確立に関わるため、科学界にとって魅力的な課題となっている。ドメインやドメイン壁は、フェロイック材料の特性に大きな影響を及ぼすことがわかっている。現在、強誘電ドメイン壁の挙動、特にその動的制御に関する理解が進みつつある。また、新しい研究が行われ、将来のエレクトロニクスに向けて強誘電ドメインの運動を調節できる効果的な手法が見いだされつつある。しかし、強誘電ドメイン壁の運動を実際に用いるには、安定かつ可逆的な(書き換え可能な)動作を実現しなければならず、特に、容易にモニターできる巨視的応答が得られなければならない。今回我々は、強誘電ドメイン構成の可逆的な光学変化を実現できることを示す。この効果は、偏光という非接触な外的制御手段による巨視的分極とその関連特性の調節につながる。今回の成果は最初の一歩にすぎないが、それにもかかわらず次世代光駆動型強誘電デバイスを開発する長く複雑な過程において最も重要な一歩となる。

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