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一方向フォトニックワイヤーレーザー

Nature Photonics 11, 9 doi: 10.1038/nphoton.2017.129

フォトニックワイヤーレーザーは、横方向寸法が波長よりもはるかに小さい新しい種類のレーザーである。一方向発光は、レーザー出力の大半が目的の方向に向けられるので、非常に望ましい。しかし、波長と比較して横方向の寸法が小さいため、モードの大半が固体コアの外部を伝搬する。結果として、薄膜反射鏡か分布ブラッグ反射鏡かにかかわらず、反射素子をリアファセットに取り付ける従来の手法は適用できない。今回我々は、一方向性を実現する簡便で効果的な手法を提示する。我々は、フォトニックワイヤーレーザーのプラットフォームとして、分布帰還型(DFB)テラヘルツ量子カスケードレーザーを選択した。約8の前方向/後方向出力比で一方向性が実現され、前方向発光レーザーの出力は、基準となる二方向DFBレーザーと比較して1.8倍に増大した。さらに我々は、約1%の電力変換効率を達成した。

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