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広視野時間分解ハイパースペクトル蛍光寿命圧縮イメージング

Nature Photonics 11, 7 doi: 10.1038/nphoton.2017.82

スペクトル分解蛍光寿命イメージングや空間多重化は、顕微鏡法に情報量と情報収集効率の向上をもたらしたが、巨視的用途ではまだ効率的に行われていない。時間分解構造化光やハイパースペクトル単一ピクセル検出に基づくイメージングプラットフォームが開発され、広視野(FOV)でしかもマルチスペクトルバンドにわたる定量的な巨視的蛍光寿命イメージング(MFLI)が行われている。このシステムは、3つのデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を用いた空間光変調器(SLM)を利用して、光学的空間基底を生成し、N2回未満の光学測定を用いて約40 psの時間分解能で16のスペクトルチャネルのN×N画像を再構築する。我々は、近赤外(NIR)フェルスター共鳴エネルギー移動(FRET)をin vitroin vivoの両方で定量的にイメージングすることによって、この新しいイメージングプラットフォームの可能性を実証している。今回の手法は、高感度の定量的ハイパースペクトル寿命イメージングに適しており、生物医学への多くの重要な応用に向けて道を開くものである。

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