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連続体における異方性誘起フォトニック束縛状態

Nature Photonics 11, 4 doi: 10.1038/nphoton.2017.31

連続体における束縛状態(BIC)は、パラメーター空間の通常なら放射モードに対応する部分に埋め込まれた無放射局在状態である。当初の予測と音響系での初期の観測から数十年経つが、最近になって、人工的な幾何形状を持つフォトニック構造体でそうした状態が実証されている。今回我々は、異方性複屈折材料を含む導波路構造体を基に、根本的に新しい特性を持つBICを存在させる機構を提示する。特に、異方性誘起BICは、対称形状でも非対称形状でも存在する可能性があり、調節可能な角度伝搬方向に形成される可能性があり、その偏光は純粋なTE、純粋なTM、調節可能な偏光混成性を有するフルベクトルの可能性があり、適切に設計された構造体の唯一可能な束縛状態である可能性があるため、放射状態全体に埋め込まれた離散的孤立束縛状態として現れる。

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